フィールド調査 SOCIAL SURVEY
シェルターに毎日通い、子どもたちの言動、出席率などを調べ、スタッフにインタビューを行いました。その結果、駅周辺で声をかけられた子どもたちのうち4割はシェルターに来ないことがわかりました。特に親がいる子どもがシェルターに来ることに困難を抱えていました。
シェルター周辺の人々へも聞き込み
インサイトを導く Defenition
親が子どもをシェルターに送らない。これをもとに、デザイン思考のプロセスである「ペルソナ(仮想人物)」を設定し、お母さんのインサイトに迫りました。そして、親のシェルターに対する「信用」が欠けているという洞察を導きました。
深層のニーズは何だろうか?
アイデアを生み出す Ideation
タックルする問題として「文字が読めない親のシェルターに対するイメージをよくするにはどうした良いか?」を設定し、これに対するアイデア出しのブレストを行いました。そして生まれたアイデアは、子どもたちの絵画コンテストです。文字が読めない親でも見てわかる「絵」を子どもたちに書いてもらい、それを展示するイベントを社会に発信し、シェルターへの親への信頼を得るというものです。ストリートチルドレンの絵画ミュージアムを作ろう!というアイデアも出ました。
ブレーンストーミングでアイデアを量産!
試してみる Prototyping + Test
インドでの絵画展は実現していませんが、スタディツアーに参加した学生とそのチームが日本(横浜・埼玉)で、「インドストリートチルドレン絵画展覧会」を開催しました!展覧会では、子どもたちにまつわるものを販売し、ファンドレイズし子どもたちの将来に役立てる、という試みも行われました。次はインドで!
日本の学生の反応は?収益は出たのか
ストリートの子どもたちの絵画展をひらく
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CREATED BY DESIGN THINKING
インドの地方都市シリグリのNJP駅周辺には、ストリートで暮らす子どもたちがたくさんいます。
この子どもたちを安全なシェルターにひきつけなければいけないのですが、路上での生活に慣れた子どもたちは簡単には来てくれません。
お母さんたちがシェルターが安全なところだと知らなかったり、子どもにお金を稼がせようとしたり、周辺の大人たちがその必要性を理解していないことが原因だとわかりました。
そこで、学生スタディツアーメンバーは、子どもたちが絵を描きそれを社会へ、世界へ表現・発信することで、周囲の子どもたちへの注意や理解が深まると考え、日本で絵画展を開催しました。また、ダージリンティなどインドの商品を販売し、それを子どもたちの自立への投資とするソーシヤルビジネスも試みました。